こんにちは!Rhinoです。
Mayaで作業していると、「うっかり回転値のままFreeze Transformしてしまった!」という経験、ありませんか?
そんなときに使える、小ワザ的な方法をご紹介します。
■ こんなときに便利
- オブジェクトのローカル軸が分からなくなった
- 回転値が0になってしまって元の向きを知りたい
- スキンやアニメーションの調整前に正確な軸情報が欲しい
🔄 まずは手順をざっくりチェック!(GIF)
今回紹介する一連の操作の流れはこちらです。
👉 実際の手順はこのあと詳しく解説します。

■ 手順詳細
1. 問題のオブジェクトを選択する
まずは、誤ってフリーズしてしまったオブジェクトを選択します。
2. Insertキーを押してコンポーネントモードに切り替える
Insertキー(もしくはHomeキー)を押すと、ピボットの編集モードになります。
この状態でフェースやエッジなどのコンポーネントを選択することで、そのローカル軸の向きを取得できます。
※選ぶコンポーネントは、元のオブジェクトの向きを反映しているものが理想です。
3. 「Bake Pivot」で軸をベイクする
コンポーネント軸が表示されたら、「Bake Pivot」(メニューやスクリプト)を使用して、その軸をオブジェクトのピボットにベイクします。
これにより、コンポーネントの向きがピボット情報として保存されます。
4. アトリビュートエディタを確認する
ベイクした後、Attribute EditorまたはChannel Boxでオブジェクトを確認すると、
回転値に数値が入っているはずです。
この数値が、元々のオブジェクトの回転情報に近い値となります。
必要に応じて記録・リセット・再調整しましょう。
■ 補足:Freeze前に履歴を残しておこう
今回のようなトラブルを防ぐためには、Freeze Transformを行う前に履歴を保存しておくのがオススメです。
- Duplicateしてバックアップ
- 軸情報をLocatorなどにベイクしておく
なども有効です。
■ おわりに
MayaのFreeze Transformは便利ですが、使いどころを誤ると後で困ることも。
そんなときは今回の方法で「回転値の手がかり」を復元してみてください。
それでは、よいMayaライフを!
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