はじめに
本記事では、CEDEC 2024 アンケート調査結果を元に、ゲーム業界の現状や最新のデータを分析し、今後のトレンドについて考察します。自分が現場で実際に感じている肌感覚とデータを照らし合わせてみました。業界内で働く一人として、今後のキャリアを考えるうえで有益な情報をお届けできればと思います。
🎮転職・年収:ゲーム業界の「お金と仕事」のリアル
転職の実態
- 転職経験なし:54.1%
- 転職1回:22.3%
- 転職2回:10.0%

近頃よく耳する転職というワードですが、実際転職している人は案外少ないですね。まだまだ安定重視なんでしょうね。
年収はどうなっている?
- 2017年:539万円
- 2022年:621万円
- 2024年:679万円
職種別の平均年収(2025年推定)
主要職種別でもう少し深堀してみましょう。
以下は、平均年収の目安です:
- ゲームプログラマー:約488万円
- ゲームプランナー:約542万円
- ゲームディレクター:約547万円
- ゲームプロデューサー:約572万円
- グラフィックデザイナー:約430万円
- シナリオライター:約350万円
- サウンドクリエイター:約400万円
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大手企業は年収が上がっている一方で、中小企業や下請けはまだ実感が薄い印象。
職種による差も大きいようです。
📱どんなプラットフォームで作られているのか?
人気のプラットフォーム
- 据置型ゲーム機:60.5%
- PC:55.6%
- スマホ・タブレット:52.1%

多くのプロジェクトがマルチプラットフォームで展開されており、UnityやUnreal Engineを使うことが多くなってきていますね。
🧑💻人材の育成と採用トレンド
採用の傾向
- 即戦力から、成長を見込んだ育成型採用にシフト
- 研修制度が整備されつつある

ポテンシャル採用が増えてきたと感じますが、その分現場の負担も増えてきている印象です。タスクをこなしながら、育成も同時になんて話をよく聞きますね。
ただし研修制度が整備されてきているのは注目かもしれません。
🌍地域別のゲーム業界事情
地域ごとの特徴と支援策
地域 | 特徴 | 支援策 |
---|---|---|
東京 | ゲーム業界の中心地で、多くの大手が集まる | 東京ゲーム産業振興計画、税制優遇や展示会支援 |
大阪 | 中小スタジオが多く、地域密着型の開発が進む | 大阪ゲーム産業振興条例、人材育成強化 |
福岡 | インディーゲームが増加、地域での開発が活発化 | 福岡市ゲーム産業支援プログラム、イベント支援 |
愛知 | モノづくり中心の地域で、ゲーム開発も注目される | 愛知県ゲームクリエイター育成支援 |
北海道 | クリエイティブ産業が集まる、新たなゲーム開発エリア | 北海道クリエイティブ産業振興プラン、スタートアップ支援 |

東京が圧倒的に中心ですが、福岡や大阪、愛知も注目エリアとなっています。地域政府が支援しており、地方でも成長の兆しがあります。
地方は仕事以外の生活という面で興味があります。
まとめ:データと現場、両方の視点で業界を見てみよう
業界のデータと実感を照らし合わせてみると、「年収」や「転職」などでギャップを感じる部分もありました。しかし、地方のゲーム開発など、業界全体が多様化し続けていることがわかります。
これからのキャリア選択を考えるために、今後の業界動向をしっかりと把握しておきたいですね。
CEDECや国の統計にはまだまだほかに興味深いデータがあるようです。これを機にさらに深堀してみたいと思いました。
参考文献・情報源
- CEDEC 2024 アンケート調査結果 (CEDEC 公式サイト)
- 総務省統計局 2025年 (総務省)
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